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宮城谷 昌光さんのページです。
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 私の本の選び方は、題名です。見て「面白そう」と思ったら買ってしまいます。
でも、作者を選ばないわけではありません。「この人が書いた本なら絶対買う」と言えるのが、宮城谷昌光さんの本です。氏の本は、ほとんどが中国の春秋時代を舞台に書かれています。
(中国の春秋時代は日本の縄文時代ぐらいです。その後中国では、秦の始皇帝が中国を統一し、さらに漢の時代を経て皆さんご存じの三国志の時代へと遷っていきます。)
 主人公は、例えば「太公望」でおなじみの「呂望」や、斉(太公望が始祖の国)の「宰相」(現代の日本なら総理大臣)となった「管仲」・「晏嬰」、一商人から秦の始皇帝時代に「宰相」となった「呂不葦(本当の字は草冠がありません)」など、さらには当時の国家の将軍や大臣などで、どの人物も、ほかの者ならまったく気づくことがない、ちょっとした自然の変化や人間の心の動きなどを感じ取り、それを利用して戦を勝利に導いたり、困難な出来事を一挙解決するスーパースターです。
 色々な危険が主人公を襲うものの、それをたんに乗り越えるだけではなく、その出来事が次への飛躍のきっかけになり、物語が展開していきます。
 宮城谷昌光氏の特徴は、物語の場面を書き表す言葉に含みがあることです。そこに書かれた言葉の綾が物語に様々な色をあたえ、一層その物語をおもしろくしていると思います。


                    


 氏の書かれた本はどれも面白いけれど、一押しは「晏氏」、次いで「奇貨買い置く」、「子産」、「沙中の回廊」などです。
 皆様も、機会があればぜひ一度見てください。

                 
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